気ままに建築探索#1『太岳院』

「光の教会」や「表参道ヒルズ」、海外では「フォートワース現代美術館」など数々の有名建築物を⼿がけた⽇本を代表する建築家、安藤忠雄(Tadao Ando)⽒。 

コンクリート打ち放なしの幾何学的で美しい建築が建築界に⼤きな影響を及ぼし、建築界のノーベル賞といわれる建築界最⾼峰の賞「プリツカー賞」を受賞した 世界的にも有名な建築家です。 

元プロボクサーでもあり、独学で建築を学んだという異⾊の経歴も有名です。 

そんな安藤忠雄⽒の⼿がけた建築物が実は秦野市にもあるのは皆さんご存知でしたか?

今泉にある「太岳院」にある本堂がそうなのです。 

太岳院は 1541 年(天⽂ 10 年)に開かれた歴史あるお寺です。 

ちなみにこのお寺にある「⽊造⼗⼀⾯観⾳菩薩⽴像」は秦野市の重要⽂化財に指定(昭和 46年)されています。 

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平成19年に建て替えられた安藤建築のお寺の本堂。 

当時、NHK でも特集が組まれて放送されていたのを記憶しています。 

実はこの太岳院は、私の祖⽗⺟が眠っているお墓があるお寺でもあり、

幾何学的なコンクリート建築が特徴である安藤建築がどのように⽣まれ変わるのか?

モダンな安藤建築は、檀家さんらに受け⼊れられるのだろうか?

⾮常に興味深かったです。 

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無事竣⼯した姿はまるで美術館。洗練された美しい本堂は⾒事にお寺に違和感なく調和し佇んでいます。

伝統美とモダン建築が⾒事に融合した美しい建築物です。 

イメージしていたこれまでのコンクリート打ち放しのデザインと異なり、軒天など沢⼭の⽊材を使⽤しているのは意外でした。

建物の周りは⽔が敷かれるようになっており、建物や光が映し出され、⽔に浮かぶ本堂はまた違った美しさがみられます。 

以上、第1回気ままに建築探索でした。 

《太岳院》 

交 通:⼩⽥急線「秦野」駅より徒歩 5 分。 

所在地:神奈川県秦野市今泉391