気ままにおススメ#10 映画『愛がなんだ』

気ままにおススメ#10 映画『愛がなんだ』
制作年/2019年
制作国/日本
監督/今泉力哉
出演/岸井ゆきの・成田凌・深川麻衣・若葉竜也
上映時間/123分
今回は、映画『愛がなんだ』をご紹介(^O^)/
2003年に出版された角田光代先生の恋愛小説を映画化。
主演は秦野市出身の岸井ゆきのさん!
岸井ゆきのさんはこの作品で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
演技もさることながら、最後には主人公テルちゃんにピッタリな役だったと思いました♪
多くの人に共感をあたえるこの作品、ぜひご覧ください!!
あらすじ
主人公のテルコ(岸井ゆきの)は、恋愛依存症のいわゆる”都合のいい女”。
一目惚れしたマモル(成田凌)と友達以上恋人未満の関係を続けていく中で、自らと葛藤していく淡く切ない大人の恋愛ストーリー。

映画の見どころ①テルコと仲原。執着と愛。 ※ネタバレ有
”恋は盲目”とはよく言いますが、一線を越えた時、それは執着へと変貌します。
この映画を見た後に、昔の自分、そして現在進行形の自らをついつい投影してしまうかもしれません。
なので、どうか強い意志を持って鑑賞していただけたらと思います!

作中、テルコとマモルの関係と共に、テルコの親友である葉子(深川麻衣)と仲原(若葉竜也)の関係が同時並行に進行されます。
テルコがマモルに思いを寄せるように、仲原は葉子に思いを寄せる。
一見同じようなシチュエーションであるように思われるが、テルコと仲原は最終的に別々の選択を行います。
仲原は、途中まで”「付き合う」のような形のある関係を作ることができなくたって構わない、覚えていてもらえるだけでも良い”とテルコと似たような強い執着を語りますが、とある出来事から葉子のことを好きであることを辞めます。
それは『自分よがりに同等の愛の見返りを求めてしまったからなのだ』と気づいたからです。

一方、テルコは終始一貫して何が何でもマモルのそばにいたい気持ちを貫きます。
お風呂に入っていても、転職面接最中でもマモルに呼び出されたら飛んでいく。
マモルがほかの人に思いを寄せても、その人を通して近くにいられるならそれでいい。
でも、最後までマモルに愛されることはない。
ここまでくると愛を通り越して、マモルへの『執着』がテルコの生きがいとなっているといえるでしょう。
私は、この似て非なる二人の選択に正解はないと思うと同時に、どちらも不幸せになったかというとそうではないと思います。
それぞれが必死に幸せになろうともがいた結果の選択であるのであらば、
最後人生を振り返ったとき後悔のない人生を送れたのではないでしょうか!
恋愛経験初心者の自分でもここまで語れるなんて恐ろしい映画笑
ぜひ、この2人のストーリーに注目して鑑賞していてください(`・ω・´)b

映画の見どころ②これ以上にない演出、配役
残念ながら原作となる小説は読んだことがありませんが、
一映画としてついつい感情移入しやすく、ほどよいユーモアもある私好みの映画でした!
印象として残っているのは、テルコがラップでディスるシーン(笑)
今泉監督は一度はお笑いの道を歩んだこともあるそうで、
とあるインタビューで「オリジナルでシナリオを書くなら、登場人物たちが気まずい状況に陥ったりするなかで起きる笑いみたいなことをやりたくて。それをやりやすいのが恋愛だった。」と述べていらっしゃられており、納得がいきました(*^-^*)

また、配役も完ぺきでした!
マモル役の成田凌さんの女性を沼らせるクズ男ぶりには、そりゃ沼るわと納得がいってしまうほどでした(笑)
それと仲原役の若葉竜也さんもいい味出してました!
どこかで見たことあるなあと思ったら、ドラマごくせんにも出てましたよね(*’▽’)
これからも楽しみな俳優さんです!!
最後に…
以上、映画『愛がなんだ』のご紹介でした!
恋愛映画となると女性向けとなるかもしれませんが、この作品は男性も楽しめる作品となっています。
ふと思いついたのですが、パートナーと一緒に見てこの映画の感想を話すことで相手の価値観を知ることも出来そう…
少し怖い気もしますが、試してみてはいかがでしょうか?(^_^;)
Written by Takumi
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